別れるということ



  会うこともない


  (会うことがないといいきれるか)


  もう会うこともない 




  たどりつくころには


  もう君も消えてしまっている


  2000億光年先の



 
  約束の場所
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# by 19kujiraquarium | 2006-01-30 00:59

このまま



このまま


 一生夜が明けなければいいのに


 雪も去った


 風も吹かない この場所で
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# by 19kujiraquarium | 2006-01-17 23:13 | 考え事の類

冬の夜




  取り返しのつかないような不安を


  その闇の色に溶かした


  冬の夜だった




  闇と  


  闇より黒い木々の影が 絶望に搖れる


  温もりを


  世界の果てに置き忘れて


  静かに 静かに 


  闇が搖れる





  涙も 悲しさも あの果てに置き忘れて


  いまも


  明けることなき闇に


  無数の白い雪が降りつづく




 
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# by 19kujiraquarium | 2006-01-08 22:19 | 考え事の類

いま学ぶべきこと



 媚
 嫉妬
 疑心
 
 内側から生まれ
 すぐに気化して
 この身を包む影
 

 いま学ぶべきこと
 

 それらのすべてに
 終結の花束を
 
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# by 19kujiraquarium | 2005-10-08 16:24 | 考え事の類

それは


最後に音が存在した日から 3億6000万年後

水平線の彼方から 空っぽの瓶が流れてきた

ピアノ線で引かれるようにまっすぐと

SOSの手紙は入っていない

気がつくと それは私の眠気だった
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# by 19kujiraquarium | 2005-10-01 21:25 | 考え事の類

このばしょの


   
   深さ何千メートルの海の底

   太古の昔 視力を失った一匹の魚が

   月光たゆうつ水面に

   遠く 思いをはせている
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# by 19kujiraquarium | 2005-09-26 13:47 | 考え事の類

天の 動く 話


 
 直径1万2千キロの 球を
 
 手のひらで 半分にきる

 そのひとつが この大地

 波の来た道をたどれば

 その果てで 真空に落ちる



 太陽が 周る 

 月よ 土星よ 水星よ 周れ

 この大地が そらの 中心 
 
 

 海原に 夢をのせて 船を出せば

 いつか 世界の果てで 真空に消える



 太陽が 周る 

 月よ 土星よ 水星よ 周れ

 この大地が 宇宙の 中心 

 

 太陽が 周る 

 月よ 土星よ 水星よ 周れ

 この場所が 宇宙の 中心 

 


 
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# by 19kujiraquarium | 2005-09-20 00:38 | 考え事の類

同じとき





 僕たちは 未来永劫 抜け出せない
 この3次元の世界から 抜け出して
 あの4次元のポケットに 帰ることは 未来永劫 できないのだ


 紙の上に描いた 一匹の猫が この世界で
 ニャア
 と鳴くことがないように
 

 同じとき
 4次元の猫が 僕たちの世界を チラリとだけ見て 立ち去りゆく


 4次元の猫に 立ち去られた この世界


 4次元の猫に 立ち去られた この世界で
 僕たちは 苦しみ 笑い 人を愛し 傷つけ また愛し
 僕たちは 生きつづける


 同じとき
 4次元の世界で 春の風がふいている
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# by 19kujiraquarium | 2005-09-12 15:01

孤独という名の




    いまひとりと気づく
    いまここに自分ひとりと気づく



    目をつぶる
    父と母の顔をおもい浮かべる
    このひとりを生み選んだ二人

    目をとじたまま
    父と母を生み選んだ四人をおもい出す
    この世にいる この世にいない
    四人の祖父母たち

    目をとじたまま
    四人の祖父母を生み選んだ八人をおもい量る
    畳の部屋の、梁に立掛けられたモノクロの姿
    八人の曽祖父母たち
    
    目をとじたまま
    八人の曽祖父母を生み選んだ十六人をおもい集む
    はるか遠く どこか 蝉の声が響く墓地に 眠る
    十六人の高祖父母たち



    きっと
    いまここに いる ひとりの存在に
    おもい巡らすこともなかった
    三十二人の
    六十四人の
    その無数の「父」と「母」たち
    
    繋がっている
    反射光でやっと目に見える 細い 細い 血の糸で
    ひとりと 無数の父と母とは 繋がっている  
    
    幾千の日
    幾千の年月が繋がっている
    ひとりと 無数の父と母とは 繋がっている  



    いまひとりと気づく
    いまここに自分ひとりと気づく    
    孤独という名の 奇跡
    
    





    


    
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# by 19kujiraquarium | 2005-09-12 15:00

どれくらい離れてる



深い海とか苦手だけど
飛行機も苦手だけど

どこかカナリヤ諸島あたりに
水族館がほしい

もしかしてカナリヤ諸島の近くにはいないかもだけど
もしならクジラがいるとうれしい

水槽に入れないで
海でそのまま泳がせて
それで水族館として成立する

なんて技術はないのかなと思う

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# by 19kujiraquarium | 2005-09-12 14:57